ベントオーバーローイングの効果と正しいやり方|重量やコツを解説!

ベントオーバーローイングは、背中の厚みやたくましさを効率よく鍛えられる代表的な筋力トレーニングです。広背筋や僧帽筋を中心に刺激できるため、逆三角形のシルエットを目指す方や、後ろ姿を引き締めたい方から高い人気があります。また、肩甲骨周辺や体幹も同時に使うため、姿勢維持に必要な筋力を高めたい場合にも役立つ種目です。
しかし、ベントオーバーローイングは前傾姿勢を維持しながら行うため、フォームが崩れると背中へ十分な刺激が入らず、腰に負担がかかる場合があります。当記事では、ベントオーバーローイングの効果や正しいフォーム、効果を高めるコツを分かりやすく解説します。
目次
Toggleベントオーバーローイングとは?

ベントオーバーローイングとは、前傾姿勢を保ちながらバーベルやダンベルを腹部に向かって引き上げる、背中を鍛える代表的な筋力トレーニングです。主に広背筋や僧帽筋を中心に鍛えられるため、背中の厚みやたくましさを目指す人に広く取り入れられています。
ベントオーバーローイングの基本種目はバーベルを使用する方法ですが、ダンベル、スミスマシン、トレーニングチューブなどを使ったバリエーションも存在します。使用する器具によって負荷や動作の難易度を調整できるため、筋トレ初心者から上級者まで取り組みやすい点が特徴です。
また、デッドリフトが下半身や体幹を含めた全身を使うコンパウンド種目であるのに対し、ベントオーバーローイングは前傾姿勢を維持しながら背中の筋肉で重量を引く動作が中心となります。そのため、背中への刺激を集中的に高めやすく、背中の筋肥大や筋力向上を目的としたトレーニングとしておすすめです。
ベントオーバーローイングの効果
ベントオーバーローイングは、背中の筋肉を効率よく鍛えられる代表的なプル系トレーニングです。広背筋や僧帽筋だけでなく、体幹や腕の筋肉も同時に使うため、見た目の変化から姿勢改善まで幅広い効果が期待できます。特に背中の厚みを出したい方や猫背が気になる方におすすめの種目です。
背中に厚みを出せる
ベントオーバーローイングは、厚みのある立体的な背中づくりに効果的なトレーニングです。主働筋となる広背筋や僧帽筋、中部・下部僧帽筋、菱形筋などの背中の筋肉へ強い刺激を与えられるためです。
上半身を前傾させた状態で重量を引き上げる動作では、背中の中央から下部にかけて大きな負荷がかかります。その結果、背中の横幅だけでなく奥行きも発達しやすくなります。特に高重量を正しいフォームで扱えるようになると、背中全体の筋量増加が期待できます。
逆三角形のシルエットだけでなく、横から見た際の厚みや迫力のある背中を目指したい方にとって、ベントオーバーローイングは欠かせない種目の1つです。
姿勢を整えられる
ベントオーバーローイングには、姿勢を整えやすくする効果も期待できます。背中の筋肉は身体を支える「抗重力筋」として働いており、日常生活で正しい姿勢を維持する役割を担っているためです。
デスクワークやスマートフォンの長時間使用によって猫背になると、肩甲骨周辺の筋肉が弱くなりやすくなります。ベントオーバーローイングでは肩甲骨を寄せながら重量を引くため、僧帽筋や菱形筋を効率的に鍛えられます。また、前傾姿勢を維持する過程で脊柱起立筋や体幹も強化されます。
背中を支える筋力が向上すると、胸を張った自然な姿勢を保ちやすくなります。猫背が気になる方や、姿勢の崩れを予防したい方にも適したトレーニングです。
ベントオーバーローイングで効く部位

ベントオーバーローイングは、背中を中心に複数の筋肉を同時に鍛えられるコンパウンド種目です。主に広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋、脊柱起立筋に刺激が入り、背中の厚みや広がりだけでなく、姿勢維持や腕の筋力向上にも役立ちます。
各筋肉の役割を理解して行うことで、トレーニング効果をさらに高められます。ここでは、ベントオーバーローイングで鍛えられる筋肉について詳しく解説します。
広背筋
広背筋は、脇の下から腰にかけて広がる背中最大級の筋肉です。ベントオーバーローイングでは主働筋として働き、バーベルやダンベルを身体へ引き寄せる動作で強く刺激されます。
広背筋が発達すると、背中の横幅が広がり、逆三角形のシルエットを作りやすくなります。また、背中の厚みも増すため、後ろ姿に力強さが生まれます。さらに、物を引く動作や持ち上げる動作のパフォーマンス向上にもつながるため、スポーツや日常生活でも重要な筋肉です。
僧帽筋
僧帽筋は、首の後ろから肩、背中の中央にかけて広がる大きな筋肉です。肩甲骨を寄せたり安定させたりする役割があり、ベントオーバーローイングでは特に中部から下部の僧帽筋が強く働きます。
バーベルを引く際に肩甲骨をしっかり寄せることで、僧帽筋へ効率よく刺激を与えられます。僧帽筋が発達すると背中上部に厚みが生まれ、たくましい上半身を作りやすくなります。また、肩甲骨の動きが改善されることで、猫背予防や姿勢維持にも役立ちます。
上腕二頭筋
上腕二頭筋は、上腕前面にある「力こぶ」を形成する筋肉です。ベントオーバーローイングでは背中の筋肉が主役ですが、重量を引き上げる際に肘を曲げるため、上腕二頭筋も補助筋として関わります。
背中を鍛えながら腕にも刺激を与えられるため、トレーニング効率が高い点が特徴です。上腕二頭筋が発達すると、腕の見た目にメリハリが生まれるだけでなく、荷物を持ち上げる動作や懸垂などの引く動作も行いやすくなります。
脊柱起立筋
脊柱起立筋は、首から骨盤まで背骨の両側に沿って伸びる筋肉群の総称です。ベントオーバーローイングでは直接引く動作を行う筋肉ではありませんが、前傾姿勢を維持するために常に働き続けます。
脊柱起立筋が弱いとフォームが崩れやすくなり、背中への刺激が逃げるだけでなく腰への負担も大きくなります。反対に、脊柱起立筋が鍛えられると体幹の安定性が向上し、正しい姿勢を維持しやすくなります。背中のラインを引き締めたい方や、腰回りの安定性を高めたい方にも必要な筋肉です。
ベントオーバーローイングの正しいやり方
ベントオーバーローイングは、正しいフォームで行うことで背中の筋肉へ効率よく刺激を与えられるトレーニングです。一方で、フォームが崩れると腰への負担が大きくなり、狙った筋肉に効かなくなることもあります。使用する器具ごとの特徴を理解し、自分のレベルに合った方法で取り組みましょう。
ここでは、ベントオーバーローイングのレパートリーとそれぞれのやり方を紹介します。
ベントオーバーローイング(バーベル)

バーベルを使ったベントオーバーローイングは、広背筋や僧帽筋を高重量で鍛えられる基本種目です。順手では僧帽筋や背中上部に、逆手では広背筋や上腕二頭筋に刺激が入りやすくなります。
- バーベルを肩幅程度で順手または逆手で握る
- 胸を張り、背筋を伸ばしたまま股関節から上体を前傾させる
- 膝を軽く曲げ、バーを膝下付近にセットする
- 肩甲骨を寄せながらバーをみぞおちから下腹部に向かって引き上げる
- 背中の収縮を感じながら、ゆっくり元の位置へ戻す
バーを下腹部付近へ引くと広背筋に、みぞおち付近へ引くと僧帽筋や菱形筋に刺激が入りやすくなります。動作中は背中を丸めず、反動を使わないことが大切です。
ベントオーバーローイング(ダンベル)
ダンベルを使ったベントオーバーローイングは、左右それぞれを独立して動かせるため、可動域を広く確保しやすい種目です。広背筋や僧帽筋をしっかり収縮させたい方に向いています。
- 両手にダンベルを持ち、足を肩幅程度に開く
- 膝を軽く曲げ、背筋を伸ばしたまま上体を前傾させる
- ダンベルを膝下付近で自然にぶら下げる
- 肘を後方へ引きながら脇腹に向かってダンベルを引き上げる
- 背中の筋肉を意識しながらゆっくり下ろす
ダンベルは手首や肩の自由度が高いため、筋肉を大きく伸縮させやすい点がメリットです。バーベルより高重量は扱いにくいものの、筋肉への刺激を細かく調整できます。
ワンハンドローイング

ワンハンドローイングは、片腕ずつ行うことで広背筋へ集中して刺激を与えやすいトレーニングです。左右差の改善にも役立ち、広背筋と僧帽筋中部・下部を重点的に鍛えられます。
- ベンチに片手と片膝を乗せ、反対の手でダンベルを持つ
- 背筋を伸ばし、肩と骨盤が床と平行になる姿勢を作る
- 肩甲骨を安定させて体幹に力を入れる
- 肘を後方へ引きながらダンベルを腰骨付近まで持ち上げる
- 背中の収縮を感じながらゆっくり下ろす
ダンベルを持ち上げる際は、腕ではなく肘で引く意識を持つことが大切です。また、身体をひねったり反動を使ったりすると負荷が逃げてしまいます。広背筋をしっかり伸ばし切ることで、より高いトレーニング効果が期待できます。
ベントオーバーローイング(チューブ)
チューブを使ったベントオーバーローイングは、自宅でも取り組みやすく、筋トレ初心者にもおすすめの方法です。主に広背筋や僧帽筋を鍛えながら、肩甲骨周辺の筋肉にも刺激を与えられます。
- チューブの中央を両足で踏み、両端を握る
- 足を肩幅程度に開き、膝を軽く曲げる
- 背筋を伸ばしたまま上体を前傾させる
- 肘を後ろへ引きながらチューブを脇腹へ引き寄せる
- 負荷を感じながらゆっくり元の位置へ戻す
チューブは伸びるほど負荷が大きくなるため、動作の最後まで筋肉へ刺激を与えやすい特徴があります。重量が扱えない環境でも背中を鍛えられるため、自宅トレーニングやウォーミングアップにも適しています。
スミスマシン・ベントオーバーローイング
スミスマシン・ベントオーバーローイングは、バーの軌道が固定されているため、フォームを安定させやすい種目です。バランスを取る必要が少なく、広背筋や僧帽筋へ集中して負荷をかけられます。
- スミスマシンのバーを膝下程度の高さにセットする
- 肩幅よりやや広めにバーを握る
- 胸を張り、背筋を伸ばしたまま上体を前傾させる
- 肩甲骨を寄せながらバーをおへそ付近へ引き上げる
- 背中の収縮を感じながらゆっくり下ろす
軌道が固定されているため、フォーム習得中の初心者でも取り組みやすい点がメリットです。ただし、背中を丸めると腰へ負担がかかるため注意しましょう。
ベントオーバーローイングの握り方による効き方の違い
ベントオーバーローイングは、握り方を変えるだけで刺激が入りやすい筋肉や扱える重量が変わります。同じ種目でも目的に応じてグリップを使い分けることで、背中の厚みや広がりを効率よく鍛えられます。理想の身体づくりに合わせて最適な握り方を選びましょう。
オーバーハンドグリップ(順手)
オーバーハンドグリップは、手の甲を前に向けて握る一般的な方法です。肩甲骨を内側へ寄せやすくなるため、僧帽筋や菱形筋への刺激が強くなり、背中の厚みづくりに適しています。また、広背筋の収縮も感じやすく、背中全体をバランスよく鍛えられる点が特徴です。
背中上部を発達させたい方や、まず基本フォームを習得したい初心者にもおすすめの握り方です。ただし、手首が曲がりやすいため、動作中は手首を真っすぐ保つよう意識しましょう。
リバースグリップ/アンダーグリップ(逆手)
リバースグリップは、手のひらを前に向けて握る方法です。上腕二頭筋の関与が大きくなるため、順手よりも高重量を扱いやすい特徴があります。脇を締めた状態で引きやすくなることから、広背筋への刺激も高まりやすくなります。
特に背中の広がりを作りたい方や、広背筋を重点的に鍛えたい方に適した握り方です。ただし、肘や手首に負担がかかる場合もあるため、無理のない重量設定を心掛けましょう。
パラレルグリップ
パラレルグリップは、手のひらを向かい合わせにして握る方法です。主にダンベルやトレーニングチューブを使用するベントオーバーローイングで用いられます。自然な手首の角度を保ちやすく、肩関節への負担も比較的少ないことが特徴です。また、上腕二頭筋の関与が抑えられるため、広背筋や僧帽筋の収縮を意識しやすくなります。
背中の筋肉へ集中して刺激を与えたい方や、肩や手首に不安がある方にも取り入れやすい握り方です。
ベントオーバーローイングの重量・回数を設定するポイント
ベントオーバーローイングは、目的やトレーニング経験によって適切な重量と回数が異なります。重量を重くしすぎるとフォームが崩れやすくなり、軽すぎると十分な刺激を得られません。まずは正しいフォームを優先し、自分のレベルや目標に合わせて重量と回数を設定しましょう。
ベントオーバーローイングの平均重量・目安
ベントオーバーローイングの重量は、筋力レベルによって大きく異なります。一般的な目安として、初心者は10~15kg程度、中級者~上級者は20~30kg程度から始めるケースが多く見られます。
ただし、体格やトレーニング経験によって適切な重量は変わります。大切なのは、背中を丸めずに正しいフォームで10~15回程度繰り返せる重量を選ぶことです。重量だけを追い求めるのではなく、広背筋や僧帽筋へしっかり負荷が乗っているかを意識しましょう。
筋トレ初心者向けの重量・回数の目安
筋トレ初心者は、フォーム習得を優先して軽めの重量から始めることが大切です。目安として、男性は体重の約0.5倍、女性は体重の約0.25倍の重量で、10回×3セットを目標にするとよいでしょう。
ダンベルの場合は10~15kg程度、初めて行う方はさらに軽い重量でも問題ありません。セット間の休憩は90秒程度を目安にし、反動を使わず動作をコントロールすることが重要です。週2回程度の頻度で継続すると、無理なくフォームと筋力を身につけられます。
背中の厚みを増やしたい場合の重量・回数の目安
背中の厚みを増やしたい場合は、中~高重量で8~10回程度行う設定がおすすめです。筋肥大を狙う場合は、1セット目で12~15回程度できる重量を基準にし、3セット実施すると効率よく負荷を与えられます。
重量の目安は、男性で体重の1~1.5倍程度、女性で体重の約0.65倍程度です。セット間の休憩は1~2分程度取り、毎回しっかりと背中の筋肉を収縮させましょう。回数だけをこなすのではなく、正しいフォームを維持した状態で限界近くまで追い込むことが筋肥大への近道です。
ベントオーバーローイングを効果的に行うコツ
ベントオーバーローイングは、ただ重量を引くだけでは十分な効果を得られません。背中の筋肉を正しく使うためには、フォームや動作を意識しましょう。少しの工夫で広背筋や僧帽筋への刺激が大きく変わるため、以下のポイントを意識しながらトレーニングすることが大切です。
背中を丸めずに行う
ベントオーバーローイングでは、背中を丸めずに胸を張った姿勢を維持しましょう。背中が丸まると広背筋や僧帽筋への刺激が逃げるだけでなく、腰椎に大きな負担がかかり、腰痛の原因になる可能性があります。
特に高重量を扱う際はフォームが崩れやすいため注意が必要です。背筋を真っすぐ保てない場合は重量を下げ、まずは正しいフォームで動作を繰り返すことを優先しましょう。
前傾姿勢を保つ
ベントオーバーローイングは、前傾姿勢を維持してこそ背中へ十分な負荷をかけられる種目です。動作中に上体が起き上がると、負荷が腕や下半身へ分散し、トレーニング効果が低下してしまいます。
前傾角度は床と上体が45度前後になる状態が一般的な目安です。疲労が溜まる後半ほど姿勢が崩れやすいため、バーを下ろす位置を毎回一定にするなど、最後まで同じフォームを維持する意識を持ちましょう。
腕を引くときは肩甲骨を寄せる
バーやダンベルを引く際は、腕の力だけで持ち上げるのではなく、肩甲骨を寄せる意識を持つことが大切です。肩甲骨をしっかり動かすことで、広背筋や僧帽筋、中部・下部僧帽筋へ効率よく刺激を与えられます。
「肘を後ろへ引く」と同時に「肩甲骨を背骨へ寄せる」イメージで動作すると、背中の収縮を感じやすくなります。背中に効いている感覚が分からない場合は、軽めの重量でフォーム練習を行うのがおすすめです。
力強く引き上げてゆっくり下ろす
ベントオーバーローイングは、引き上げる動作と下ろす動作の両方を丁寧に行うことで効果が高まります。バーを力強く引き上げた後、重力に任せて落とすのではなく、筋肉でコントロールしながらゆっくり下ろしましょう。
目安としては、1秒程度で引き上げ、トップで1~2秒静止し、2~3秒かけて下ろすテンポがおすすめです。筋肉が負荷を受けている時間が長くなるため、広背筋や僧帽筋への刺激が高まり、筋肥大にもつながりやすくなります。
まとめ
ベントオーバーローイングは、広背筋や僧帽筋を中心に鍛えられる代表的な背中のトレーニングです。バーベルだけでなく、ダンベルやチューブ、スミスマシンなどさまざまな方法で実践できるため、初心者から上級者まで幅広く取り入れられます。また、握り方や重量設定を目的に合わせて調整することで、背中の厚みや広がりを効率よく鍛えることが可能です。
一方で、背中を丸めたり前傾姿勢が崩れたりすると、十分な効果が得られないだけでなく、腰への負担が大きくなる恐れがあります。正しいフォームを身につけた上で継続的に取り組むことが、理想的な背中づくりへの近道です。
ベントオーバーローイングをはじめとした筋力トレーニングを安全かつ効果的に行いたい方は、スポーツクラブNASの活用もおすすめです。自分に合ったトレーニング環境で、理想の身体づくりを目指しましょう。
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