内ももに効く筋トレ3選!やり方や鍛えられる筋肉を紹介

内もも、つまり内転筋群を鍛えると、美しい脚のラインをつくるだけでなく、姿勢の改善や骨盤の安定など健康面にも多くの効果があります。特に現代人に多い猫背や反り腰、O脚などは、内転筋を意識的に鍛えることで改善につながります。
当記事では、内ももを鍛えることで得られるメリットや、初心者でも簡単に取り組める効果的な筋トレ方法、トレーニングを続ける上で大切なポイントを詳しく解説します。体幹や脚全体とのバランスも重視しながら、内ももを効率よく鍛える方法として参考にしてください。
目次
Toggle内ももの筋トレの効果は?

内もも(内転筋群)を鍛えると、見た目の美しさだけでなく、健康面にも多くのメリットがあります。
まず大きな効果として、姿勢の改善が挙げられます。内ももは骨盤の安定に関わる筋肉なので、強化すると骨盤が正しい位置に保たれ、猫背や反り腰などの姿勢の乱れが整いやすくなります。
加えて、脚の内側を意識して鍛えることで、O脚やX脚といった歪みの改善にも効果的です。バランスの取れた脚のラインは見た目の美しさだけでなく、歩行や立ち姿の安定にもつながるでしょう。
また、骨盤まわりが引き締まることで、ぽっこりお腹の解消にも効果的です。下腹がスッキリすると、全体的なスタイルにも大きな変化が現れます。内ももの筋トレは、見た目と健康を同時にサポートしてくれる、非常に効果的なトレーニングです。
内ももの筋トレで鍛えられる筋肉
内ももの筋肉は、総称して「内転筋(ないてんきん)」と呼ばれていますが、実際には複数の筋肉が組み合わさって構成されています。内転筋は股関節を内側に閉じる働きを担っており、姿勢の維持や脚のバランスに大きく関わる筋肉です。
ここでは、内ももの筋トレで特に鍛えられる主な筋肉を紹介します。
大内転筋 | 内転筋群の中で最も大きな筋肉で、太ももの内側に位置しています。 |
---|---|
長内転筋 | 骨盤と太ももの骨を結ぶ細長い筋肉で、脚を内側に引き寄せる動きに関わります。 |
短内転筋 | 長内転筋の奥に位置する小さめの筋肉で、内ももの引き締めに役立ちます。 |
薄筋 | 表層にある細長い筋肉で、膝下まで伸びており、内もものラインづくりに貢献します。 |
恥骨筋 | 骨盤前面に位置する小さな筋肉で、股関節の内転と屈曲に関与し、スムーズな動作を支えます。 |
これらの筋肉をバランスよく鍛えることで、機能的で引き締まった内ももを目指すことができます。
内ももを鍛える筋トレ

内ももは普段の生活ではあまり使われにくい部位のため、意識的に鍛えることが大切です。特に内転筋群を刺激するトレーニングを行うと脚のラインが整い、姿勢や骨盤の安定にもつながります。
ここでは、自宅でも手軽にできて効果的な内もも向け筋トレを3つ紹介します。道具なしでもできる種目ばかりなので、初心者にもおすすめです。
ワイドスクワット
ワイドスクワットは、通常のスクワットよりも足幅を広くとり、内ももに刺激を与える種目です。
- 足を肩幅より広めに開き、つま先をやや外側に向ける
- 背筋を伸ばし、手は胸の前で組むか腰に添える
- 内ももを意識しながら、ゆっくりと腰を下げる
- 太ももが床と平行になるくらいまで下げたら、元の姿勢に戻る


ワイドスクワットを行うときは、10~15回を1セットとして、2~3セットが目安です。膝が内側に入らないよう注意し、内ももに力が入っているかを意識しましょう。スピードよりもフォーム重視で行うことが効果アップのコツです。
アダクション
アダクションは、脚を内側に引き寄せる動きで内転筋を直接刺激できるトレーニングです。マシンを使う方法のほか、横に寝転んで自重でトレーニングする方法もあります。
- マシンに背中をしっかり付けて座る
- 脚を固定する
- 内ももを意識しながら脚を閉じる
- キープしたあと、ゆっくり元の位置に戻す


10回程度を1セットとして、3セットを目安に行いましょう。上体が倒れないように支えながら、内ももの筋肉を意識して動かすことが大切です。
サイド・ランジ
サイド・ランジは、脚を横に大きく踏み出すことで内転筋をはじめ、太ももやお尻周りにも効果のあるトレーニングです。
- 足を腰幅に開いて立つ
- 片脚を横に大きく踏み出し、踏み出した側の膝を曲げて腰を落とす
- 反対側の脚はまっすぐに伸ばしたままにする
- 元の姿勢に戻り、反対側も同様に行う
左右交互に10回ずつ、計2セットを目安に実施します。重心が片側に偏りすぎないよう注意し、内ももに負荷がかかっていることを意識して動きましょう。慣れてきたらダンベルを持って負荷を高めるのもおすすめです。
内ももの筋トレを効果的に行うには?

内ももの筋肉は日常生活では使われにくく、意識して鍛えなくてはならない部位です。しかし、やみくもにトレーニングを続けるだけでは思うような効果が得られません。
ここでは、内ももの筋トレをより効果的に行うための4つのポイントを紹介します。
- ストレッチも合わせて行う
- 全身の筋トレを行う
- 自分に合った負荷で行う
- 正しいフォームを心がける
トレーニング前にストレッチを行い、筋肉や関節の柔軟性を高めておくと、筋肉の可動域が広がり正しいフォームで筋トレができます。また、トレーニング後のストレッチは筋肉の緊張をほぐし、血流を促進して疲労回復を早める効果があります。筋トレとセットでストレッチを取り入れると、ケガや筋肉痛の予防、筋肉の柔軟性向上などにつながります。
内ももだけを鍛えるよりも、体全体の筋肉をバランスよくトレーニングしたほうが、より高い効果が得られます。特に、体幹やお尻、太ももの前後の筋肉などは内ももと連動して使われることが多いため、同時に鍛えると内ももに自然と力が入りやすくなります。
また、全身の筋肉量が増えることで代謝も上がり、脂肪燃焼効果も高まります。スクワットやランジなどの複合的な動きは、内ももに加えて多くの筋肉を同時に刺激できるため、時短トレーニングにもなります。
トレーニングの効果を高めるには、自分のレベルに合った負荷設定が欠かせません。負荷が軽すぎると筋肉に十分な刺激が入らず、反対に重すぎるとフォームが崩れたりケガの原因になったりします。最初は自重トレーニングから始め、慣れてきたら回数やセット数を増やしたり、ダンベルやチューブを使って徐々に負荷を高めていったりするのが理想です。無理なく継続できるレベルで始め、少しずつステップアップしましょう。
フォームが崩れると鍛えたい部位に効果が出ないだけでなく、他の部位に余計な負担をかけてしまう恐れがあります。内ももを鍛える際には、膝が内側に入りすぎないように注意し、体幹を安定させたまま動作を行いましょう。鏡を使って姿勢を確認したり、動画で自分のフォームをチェックしたりすることも効果的です。フォームを正しく保つと、より効率的に内ももに刺激が入り、筋トレの効果が高まります。
これらのポイントを意識すれば、運動初心者の方でも内ももの筋トレをより効率よく行えます。また、筋トレは継続することが大切です。無理せず続けることが、引き締まった美しい脚づくりへの近道です。
まとめ
内ももを鍛えることは、見た目の引き締め効果だけでなく、姿勢改善や骨盤の安定、さらには代謝向上といった健康面にも良い影響をもたらします。ワイドスクワットやアダクション、サイドランジなどのトレーニングを、自分に合った強度と正しいフォームで続けることで、効率的に内ももを鍛えられます。
また、トレーニング前後にストレッチを取り入れることや、体幹・下半身全体の筋肉と連動させて鍛えることも、効果を高めるポイントです。
徐々に筋トレに慣れ、負荷を高めたい場合はジムに通いマシンでのトレーニングを取り入れるのもおすすめです。スポーツクラブNASは全国に店舗があり、初心者の方も始めやすいスポーツクラブですので、ぜひ一度お問い合わせください。
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